愛媛県松山市・四国がんセンター病院ボランティアグループ「ふれ愛」

ふれ愛代表の想い

  • HOME »
  • ふれ愛代表の想い

ふれ愛代表からのご挨拶

グループふれ愛 20周年を迎えて

ふれ愛代表 塚野 加代

この度、グループふれ愛の立ち上げから20年を迎えることができました。
会員一同、心から祝いたいと思います。
これまでの会員一人一人の活動を残したいと想い、病院スタッフ皆様のご協力をいただき記念誌発行が実現しました。
ふれ愛175名の会員が20年の歴史を繋いでいました。
感慨深く只々驚きと感謝の気持ちです。

振り返ってみますと平成9年、旧病院の(堀ノ内)時、高畑看護部長が立ち上げました。
病院ボランティア募集のポスターを見て集まったのが7名のボランティアでした。
患者さんのお気持ちのわかる方と一行がありました。

当時がん患者で治療後10年の私は、
「やらねばならない」
と部長室に飛び込みました。

最初は入院患者さんへ図書貸出からのスタートでした。
ドクター・ナースからの寄付本50冊足らずから、貸し出しできるおうにナンバーをつけ
カードをつけて、小さなワゴンに本を積み込み、入院病棟にはこびました。

まだテレビも少ない病室で患者さんに多く利用していただきました。

治療中で体力的にしんどいにも関わらず病室前の廊下で私たちボランティアの来るのを待ってくださる
患者さんたちを見るたびに精神的な癒しの必要性を思いました。

私達もそのお気持ちにお答えしようと7名で毎週活動を頑張りました。

その後、会員数も増えてきてガイドで病院案内・グリーンで敷地内へ花を植え、
患者さん、家族の方の心を癒すことができました。
月日が過ぎ平成16年日本病院ボランティア協会に入会、全国に発信しました。

平成19年院内ボランティア委員会が設立され「ボランティアもスタッフの一員」
と立ち位置をいただきました。
平成18年新病院(南梅本)では緩和ケア病棟でティーサービスが始まり、
ボランティアの手作りお菓子と音楽演奏で患者・家族の方をお迎えし、ティーをお入れして
ひと時を過ごしていただきました。

現在は患者・家族支援センター暖だんでティーサービスとがん哲学外来「坂の上の雲 暖だんカフェ」に参加しています。

病と向き合い頑張っている患者さんのご支援が出来れとそっと寄り添わせていただき、20年を迎えました。
そしてまた私達ボランティアもたくさん、多くの学びを患者さんからいただきました。

人間として成長させていただきました。
生老病死、死生観です。
私は「患者さん支援」の目的のもとで出会い、共に長い時間活動してきた同志であり家族のような
ふれ愛の皆さんに、心から感謝しております。
ふれ愛の中でとても充実した時間を過ごさせていただきました。

元患者であった私は元気で病院ボランティア活動ができたことはとても幸せでした。
これからも健康に留意して四国がんセンターと地域の架け橋に、
患者さんとスタッフの架け橋でありたいと思っています。

いつの日か不幸にして病を得てしまい弱者の想いで病院を訪ねる時、何処の病院に行っても病院ボランティアがいて、
患者さんの支援ができる時代にならないかと願っています。

ふれ愛がまいた病院ボランティアの種が、県下、他病院でも芽ぶいてくれますように祈ります。
最後に病院ボランティアを20年間受け入れ、応援していただきました、
四国がんセンターに会員一同、心からの敬意と感謝を申し上げます。

ふれ愛はこれからも患者さんの目線を忘れず活動を続けて参りますので、
よろしくお願いいたします。

PAGETOP